ものづくりのサイエンス・ものづくりのおもしろさ
草や木でつくった昔の道具 昔話をまじえながら、生活用品とその素材を紹介します。
切断
アンティーク・カフェ「科學堂」の主人は科学好きのおじいちゃん。物知りのおじいちゃんと一緒に、暮らしの中の身近な道具について、発達の歴史や将来どのような姿に発展するかを予想してみましょう。今回のテーマは『切断』です。人が道具を手にしたときから「切断」という行為は行われ、それはものづくりの基本と言えます。石から青銅、鉄、鋼へと素材が進化し、それによって出来上がる「刃物」も用途が広がり種類も増えて行きました。武器、料理用、大工道具、工業製品を作るために・・・と進化し、多様化する「切断」の道具の歴史を紹介します。
野菜が体によい本当の理由 微量毒素の効用 M. P. マトソン(米国立老化研究所)What Doesn’t Kill You …(SCIENTIFIC AMERICAN July 2015)日経サイエンス 2016年1月号
野菜や果物が身体によいのは抗酸化物質を含みフリーラジカルを中和するからだといわれることが多いが,そうでもなさそうだ。植物は害虫を撃退するために微量の毒素を作り出している。人間がこれを食べると,毒素が人体の細胞に軽いストレスを及ぼして,それを克服するための反応を誘発するらしい。「ホルミシス」と呼ばれる過程で,脳細胞の健康維持や劣化防止に寄与するメカニズムが明らかになってきた。
食品に秘められたサイエンス 監修/佐藤隆一郎(東京大学大学院農学生命科学研究科)
食品学分野における基礎医学にも通じる第一線の研究成果をご紹介いただきます.予防医学を実現する食品の秘められた力にご注目ください.
食品を冷凍する! 隠し味はサイエンス!~パラケルススの科学レシピ~
「パラケルスス」とは、錬金術を生命科学に結び付けたルネッサンス時代の科学者の名前であり、そのパラケルススの偉業を受け継いだ科学料理店、『パラケルスス』のメニューは他の店とは趣の異なる物ばかり。今回のメニューは「冷凍食品」時間と空間を超越するとも言われる現代の冷凍技術。しかし生野菜を冷凍し解凍すると萎びてしまうのはなぜ?冷凍食品の未来とは?その冷凍のメカニズム、冷凍食品の歴史などを詳しく解説します!
科学で味わうコーヒーの魅力 “完璧な50粒”を目指して E. イリー(イリカフェ社)
品質のよいコーヒーを得るには,農園から工場,そして淹れ方まで,多くの条件を厳しく管理することが求められる。農産物としてのコーヒー豆は,収穫した時点でもう品質は決まってしまっている。一度収穫してしまったら,もう何も加えたり除いたりできない。だからこそコーヒーは栽培のときから無数の要因に目配りし,適宜調節する必要がある。1杯のエスプレッソを淹れるには50から55粒のコーヒー豆が必要だが,そこに1粒でも不完全な豆が混じっただけで,誰の舌にも明らかなほど味が台無しになってしまう。人間の嗅覚や味覚はこういった不純物を見のがさない。腐った,すなわち自分にとって有害な食べ物から身を守るため鋭敏に発達してきたのだ。50粒のコーヒー豆をいつでも完璧に,かつ経済的に選別するには最新技術の導入が欠かせない。
「快適衣服を科学する」~クールビズ、ウォームビズって、どうしたら実践できる?~
私たちの毎日の生活に欠かせない“衣服”、あまりに身近で普段あまり考えずに身につけていませんか。ファッション性も気になる衣服ですが、クールビズやウォームビズに象徴されるような地球環境保全にも貢献しつつ、かつ健康的で快適な衣生活を営むためには、何が重要であるのか、一緒に考えましょう。(横浜国立大学 教育人間科学部学校教育課程家政教育講座 薩本 弥生教授)
着ごこちと科学 (ポピュラー・サイエンス)
衣服には、体を保護する「被う」と自分を表現する「装う」の2つの機能がある。衣服の肌触り、着やすさ、動きやすさ、耐久性、取り扱いやすさ等はどんなところから生じるのか。衣服の秘密に迫る。原田 隆司 裳華房 (1996/05)